版画
版画部門の日本のコレクションの中には、3000点以上の版画と貴重な版木を所蔵しています。
日本が鎖国をやめて開国するより以前、1885年にオランダ東インド会社で働いていたウィレム・ フォン・ストーラーのコレクションが写本部門に寄贈されました。静物を描いた素晴らしい刷物や、歌舞伎の役者絵、美人画、そして北斎の「東海道五十三次」の一部などは、この図書館のコレクション入りをした最初の日本の版画です。
版画家のアンリ・リヴィエールのコレクションは近年になって当館の所蔵となり、北斎と広重の多くの風景画と共に版画コレクションを補完しました。スミス・ルズエフのコレクションに由来する日清戦争や日露戦争の版画はその全体が貴重な所蔵品であり、久保田米僊の挿絵入り版本と類似した画風が見られます。(この主題についてはアジア歴史資料センターの展覧会を参照のこと)